しまった!もう2月だ(w

油断してたらもう2月です。おかげで新年の挨拶も、なにもかもすっとばしてしまいました。

…おそるべし、怠惰な生活(笑)。

さて、最近のレディースコミック界の潮流であるらしい「感動系」の一分野(夫婦の情愛や動物話、嫁姑話等)である「夫婦愛」系の雑誌をコンビニで見ました。

「絶対泣ける夫婦愛5」(宙出版)

5も出しているのか、と私の頭の辺あたりに、おもわず「漫画汗記号」が出ましたが、作家さんのラインナップを見たら「よく集めたねー」と感心するくらいの大御所/ベテラン作家さんも描いていらっしゃる様子。
「ああ、時代はまだ私を見捨ててなかったんだなあ」と意味不明なこともよぎりましたが、やっぱり半分以上は知らない名前。ぁぅー(笑)
まあ、そうでなくても既婚者ではない私は、普段はこう言う雑誌を手に取りません。
ええ、正直言って。

が、その本に限っては、私もおもわず手にとってしまいました(笑)。
私の視線をロックオンさせた作家さんは、この作家さんです。

「樹村みのり 先生」

1960年代に「りぼん」でデビュー(確かそうだよなあ…?)、「別冊少女コミック」等を経て、数多くの少女/女性誌で活躍され、今も現役である女性漫画家さんです。
かの、世間で物議を醸し放題に醸した宗教「●●ギ●会」の実態を、架空の団体という設定を用いて、ミニコミ誌に描かれた事もありました。

今、私が「誰を作家としてリスペクトするか?」と問われれば、間違いなく樹村先生です。手塚先生でさえリスペクトしていない(作家としての根性と気合い、大御所になっても、みっともないくらいに新人を意識して作品に取り組むと言う姿勢は非常にリスペクトしていますが、手塚作品に縁のない人生を送ってきたので、正直、作品にはあまり思い入れがないのです)私が、あえて名前を出すとしたら、樹村先生かC・シュルツ(「スヌーピー」の作者)さんくらいです。それほど大好きな作家さんです。ええ。(笑)

その雑誌にあった作品の荒筋を少し書きますと、極最近、新しい土地に引越してきた親子の話で、ある日突然、ひとり息子が行方不明になってしまいます。母と子でありながら、自分にはない息子の才能に思いをはせながら、自分を見つめていく母親を主人公に、誘拐なのか遭難なのかも分からないまま、時間だけが過ぎて行く、その様を淡々と描かれています。

いやぁ、深夜のコンビニで、非常にヘヴィーなモノを見てしまいました(笑)。
いや「いい意味で」です。

これについては、語り出したらキリがないので「論」はヤめますが(笑)、樹村先生の作品はいいですよ。おすすめです。
まずは、古本屋で「雨」(サンコミック)からどうぞ。
少しお高い値段が付いていても、損はありません。ぜひ!(川平慈英・風)

全く知らない人に、どんな絵なのかと問われるなら…。うーん。
「劇画」というベクトルとも、いわゆるディフォルメされた「マンガ絵」のベクトルとも、どっちとも言えない個性的な絵だと、私は思っています。
今風の絵ではありませんが、非常に魅力ある絵柄なのです。
イイ感じで、アートとマンガの境界線あたりを漂っているといおうか…。

…ボギャブラリーないですね、私(笑)。

え?ストーリーに関してですか?…うーん。
切っ先がシャープなグローブで、ボディーブローを打たれている感じ。
でしょうか。

…誰か私の頭に「広辞苑CD-ROM」をインストールして下さい(爆。

というわけで、久々に「イイ仕事してますねー(@中島誠之助)」と唸らせる作品を読まさせていただきました。
宙さん、ぜひ単行本で出して下さい。いやまじで。

…だって、このジャンル「単行本になる率」が極端に少ないし、翌日買おうと思ったら、ちょうど返品期限が来てたみたいで、店頭からすっかり無くなっていたんだもん(^_^;)。


あ、そうそう、間違ってはイケナイのは、私が先生の存在を知ったのは数年前。
知り合いの作家さんの家のマンガ棚にあった、昔の単行本を見てからなのです。
私もそこまで熟年ではありません(爆。

樹村みのり・データベース