不況、不況といいたかぁないが…

 最近、「あそこの出版社が潰れた」とか「あそこの編プロ、そろそろやばいんでないの?」とかいろいろ聞く様になりました。ある漫画家は「原稿を(第三者的な業者に)売り飛ばされた」とかやられたらしく、2chとかでもスレが立って結構反響を呼んでいる様です。

筆頭に上がるのは、「さ●ら出版」とかいうトコらしく、原稿を勝手に某・漫画関係業者に売り飛ばしたらしく、ひんしゅくを買っています。
ダメなんですよ、原稿は勝手に売り飛ばしちゃ。ハッキリ言って、法律違反です。

編集者の中には、稀に勘違いしている人がいて、原稿料を買取料と勘違いしてる人がいます。
厳密に言うと、実は「原稿料」というのは「当社に出版する権利を預けてくれてありがとう料」なんです。
ただそれだけのお代なのです。

著作権はあくまでも作家にありますし、出版者にあるのは「出版権」だけです。作家が「あなたのトコの本(雑誌)に載せるのはまかりならん」と宣言してしまえば、出版者は出版はできないし、したらしたで訴えられます。まあ、これでトラブルになる事は稀ですが、時々「おのれは新人社員か」と言わんばかりの人もいます。困ったもんです。(´Д`;)

なんにせよ、日本経済がまだ元気だった頃は、そんな話も稀でした。「漫画/アニメ業界は不況に強い」ということが、まことしやかに言われていますが、そんな事はありません。出版者も所詮一企業。一橋グループも音羽グループも「潰れない」と言う保証はありません。そんな世の中になってしまったのです。

私達は、大変な時期に作家になってしまいました。頑張らねばいけませんね。
落書き程度な真っ白原稿でも「ありがたや、ありがたや」と言われ、某・週刊マンガ雑誌に掲載されるような、某・大先生になるくらい頑張らねば…。(<何か違うぞ(´・ω・`))