プリンターが治っちゃったよw

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 …セルフ・メンテナンスで。
いや、めでたい事なんですけどね、修理代かからなかったし。
でもコレ、サービスセンターから「もう治りません」とコメントもらったヤツなんですけど。(´Д`;)

モノクロの出力用に、キャノンのLBP-320proという、少し前のモデルを使っているんですが、去年の半ばくらいから画質がボケボケ…と言おうか、文字は輪郭がボケて眠たい感じだし、グラフィックは細かい線やアミが飛んでしまって、とてもじゃ無いけど、仕事には使えないなという状況に陥っていたのでした。
何万枚と印刷した、って言うなら通常損耗で納得もいくんですが、ボケはじめた当時のカウンターは3600枚くらい。トナーは新品、と言った具合に「まだまだイケるだろ、働かんかい(゚Д゚#)ゴルァ!!」という状況。

早速、新潟のサポートセンター(新潟キャノテック)に電話、メール、郵送で状況を知らせ、アドバイスを仰ぎましたが、処置の甲斐無く状況は変らず、まったくもってダメダメ。
そこで新宿のサービスセンターを紹介されたので、行って説明すると呆気無く「もうダメでしょう」とのコト。引導渡されますた。(つД`;)

それに修理しても2〜3万円かかるし、それだと同程度の新品が買えてしまうので、止めた方がイイとも言ってくれました。
そりゃそうだわな。その金額があるなら給紙トレイのあるB社のが( ゚д゚)ホスィ…、いや切実に。
というわけで、復活は諦めたのでした。(ノД`)シクシク

その後、メモのプリントアウトやネーム用紙の出力などの、クオリティを必要としない用途で使っていましたが、やはりコストが安いモノクロの出力手段が無いとちょっと不便です。
で、思い出したのがサービスセンターの人の言葉…

「光学系がダメになっちゃったっぽいですね」

細かく難しい原理はココでは省きますが、レーザープリンタは、いくつかのレンズに通したレーザー光をトナードラムに導き、そのレーザーが当ったトナー(インクジェットで言うとインクです)の粉だけを紙に定着させ、印刷するという仕組みになっています。(…あ、合ってるかな??(´Д`;)チトフアン)
光学系と言うのは、そこにあるレンズ群のコトで、その支障と言えば…「レンズが汚れてる/傷付いている」、もしくは「レンズの位置がずれてる」とか「レーザー出てない」ってコトになります。

印字はするので、レーザー光は出ているだろうし、像の位置もブレてないのでレンズ位置も問題無し。
ということは答えは一つ(声・緒方恵美)、「レンズ汚れかも」と言う事です。

コレ(320pro)に関しては、もう半分あきらめモードでしたし、これで治らなかったら諦めようってコトで、思いきってプリンタの開腹手術を敢行しました。気分は少しBJ(〜によろしく、の方じゃ無い方の)。

で、オペの結果ですが…治っちゃいました、ええ見事に。
うわー、俺様ゴットハンド(<をい(゚Д゚;))。

しかしまぁ、治らないって言ったのにい(´Д`;)。>サポセン
まぁ、でもいいか。
やってみて思いましたが、この程度で2〜3万円取られたんじゃシャレにならないしねぇ。

一応、そのプロセスを以下に書いておきます。
同じ症状で苦しむ御同輩の方、1台ムダにする勇気があれば、やってみるのもまた一興でしょう。
320proの匡体は、320、310、220、350等とほぼ同じなので、他のやつでも同じ様にできるかも知れませんね。
あ、こんな事をしたら、当然メーカーの保証は受けられなくなるので、そこら辺覚悟の上でやってください。
あと、不具合がますます悪化しても私は責任持ちません。
まぁ、貴方とプリンタの運がそこまでだったってコトで(笑)。<無責任w

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1)トナーを入れる時に開けるトビラを開け、プリンタの上部分左右に見える2つのネジを外し、本体の上ぶた部分を開けます。
そうすると、給紙口と上部配紙口の間に、一見ハードディスクみたいな金属製の蓋が付いた箇所が見えますが(もちろんハードディスクではありません)、ここの中身がプリンタの光学部分になります。

左側に、この箱部分の蓋をとめるネジが2箇所あるので、それを外し、上にかかっている配線を誤って切らない様にそーっと蓋を外します。
そうすると中には、右にレーザー発射口、中央に3枚のプラスチックレンズ、奥にレーザーの反射鏡(4面/回転式)、手前に板状反射鏡(プリズム??)が見えます。

2)で、ここにあるレンズ、鏡類を徹底的に磨きます。
(私は綿棒とメガネクリーニング液でやりましたが。多分、無水アルコールとかそういうのでやった方がイイのかも知れませんね)
液が乾燥しきれず、レンズや鏡に曇りが生じたり、トナーの汚れや指紋が残らない様に、そういうのを見のがさず、念入りにやります。
あ、レンズ位置を振れさせない様に、優しくそーっと根気よくやらないとダメですよ。
(自分で「オイラはガサツ者だなぁ」と自覚している人は止めた方がイイかも知れません)

ちなみに、うちの320proの場合は、一番手前の平面反射鏡が諸悪の根源でした。

3)一通り磨き挙げたら、一応蓋をして(無駄な光が入らぬ様)「本体のみで行えるテストプリント」をしましょう。
クリーニングが不十分だと、増々像がボケたり、ライン状に印字されない部分ができたりしますが、それが無くなるまで磨き>テスト>磨き>テスト…を繰り返し続けます。

カウンタが表示されるテストプリント印字でもいいですが、私の規準はプリンタのイラストがあるやつ。そのイラストに網点がかかってるので、それがキッチリ印字されればほぼ大丈夫でしょう。(本体のみで行えるテストプリントの出力方法はマニュアルを参照下さい)

4)結果が改善されたらクリーニング完了です。(゚Д゚ )ウマー
不具合が変らなかったり、増々ダメダメになったら、それはもう、その製品の寿命です。
潔くあきらめましょう。( ゚Д゚)マズー

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しかし、なんでこう修理代って高いんでしょうかね。その半分以上は多分人件費なんでしょうけど、トナー回収とかISO取得とか、環境に配慮したいのなら、既存の機種のメンテも安くあげる様にしてほしいですね。

まぁ、そんなことをした日にゃ、新製品が売れなくなるので、そこら辺がジレンマなんでしょうけど、そのビジネスモデルを貫く限り、今後トップを走れなくなるのは明らかなんですけどね、時代的に言って。

要は「買いたくなる新製品」を出せば、消費者は買う時は買うわけで、しょうもなく新製品を買うよりは、メーカーイメージよくなると思うんだけどな。
修理したいって言う事はお金が無いか、その製品(メーカー)にまだ愛着があるわけで、それが安い修理代でまだ使えるとなれば、メーカーイメージも良くなるし、魅力ある新製品が出たら、迷わずアフターサービスの良いそのメーカーのモノに手が出るでしょう。
修理代金に購入金額に近い金額を提示されたら、Σ(゚Д゚;エーッ! ってな具合でメーカーイメージ悪くなるのは必至だし、それだったら次の選択肢に他社も入ってしまう可能性もあるわけです。コレって非常に効率が悪いですよね?

…うーん、ちがうかな??

まぁ、とりあえずいいか、うちの子は治ったんだし。(笑)<って、オチはそれかよ(´Д`;)

コメント(1)

ありがとうございます!

私も320Pro持ってまして、同じような症状で困っておりました。
買い換えようと思って最後に探してみたら、ここにたどり着きました。

さっそく書いてあるとおりにやってみましたが、実に見事ですね〜。
というか、レーザープリンターってこんな簡単な仕組みだとは思ってませんでした。

とりあえず、これでまたしばらく使えます。
うちの子はまだ1800枚しか使ってなかったので…。

では!ありがとうございました。

Date: 27 Nov 2004 00:29:48