青春の日々よ…

 NIFTYが、パソコン通信時代から行ってきたサービス、「ワープロ・パソコン通信」のサービスを2006年春に終了する決定をしました。

インターネットが始まる前、それは「パソコン通信」の時代でした。

現在、常時接続インターネットの速度といえば、最低でも500kbpsとか1Mbpsという時代です。

ところが、パソコン通信の世界では、黎明期には300bpsとか1200bps。
ちなみに、私は2400bpsが主流になりつつある時代から始めました。
そして9600bpsになり14400bpsになり、28800bps、最終的には36600bps位までにはなったのかな?(うるおぼえ)
…単位が違いますね(笑)。

でも、画面はサクサクいってましたよ。だって、テキストデータしかやり取りしないわけだし、画像とかもない時代ですから、こんな低速でもサクサクとネットが楽しめたわけです。
(ちょっと大きな容量のソフトとかをダウンロードすると一晩中かかってもまだ落としきれない…なんてコトもありましたが)

この頃は、NiftyServeに払う課金が3万だとか5万だとかいう単位で払ってた記憶があります。
だって分単位で課金されていくわけですから、チャットとか長くやってたらもー、一発ですよ、ええ(゚Д゚;)。
繋ぐための電話代だって、最初はテレホーダイとかもなかったから、やっぱ万円単位でNTTに払ってましたねぇ。

そのうち定額制になったり、テレホーダイとかができたり…そして時代は「インターネット」の時代へとなっていくわけです。

そんな、お金が吸い取られていた記憶ばっかりが残るパソコン通信でしたが、それでも続けていられたのは、「おもしろかった」し、「わくわく」があったおかげです。

NiftyServeのコミックフォーラムでは、プロの作家さんが多く出入りしていたし、そこで知り合った作家さんとか編集さんもいました(そこでの付き合いは、一部ながら今でも健在です)。
そこに出入りしていた普通の人でも、面白い人もいたし、そうで無い人もいました。
遠くに住んでる人とかと(今で言う)メル友みたいになったり…とか様々。
そこには普通の人間関係があり、あまり特殊な世界ではなかったのが実状です。(私にとってはね)
(そのフォーラム(掲示板のようなもの)も段階的に消滅していくそうです)

「ネットだから」と弾け過ぎて顰蹙をかう様な人は、自然と消えていったし、普通の気遣いができる人達がまったりと楽しんでいた。
私にとって、パソコン通信とはそんな場でした。

最近、インターネット黎明期からあるプロバイダ、JENSが吸収合併されたとかいうニュースもあったようですが、いやはや、時代は変わっていくのですね。

ありがとうNiftyServe。
@Niftyになった今でも、時々NiftyServeと言ってしまう私ですが、これからも世話になります。
だから、個人ホームページスペースのCGI設置の特殊さを無くしてくれぃ(゚Д゚;)。
perl(モジュール形式のとか全般的に)とかPHPが普通に動く様に…(なってほすぃな。無理か?)


パソコン通信…閉じられながらも、実は開かれた空間。
おもしろくありながらも、不思議な世界ではありました。

ニフティ株式会社:ニュースリリース

* さよなら「GO」コマンド ニフティ、パソコン通信サービスを終了

小寺信良コラム:「パソコン通信」とは何だったのか