カンザス州の教育関係者を騒然とさせた「麻薬音楽」を聴いてみた

YouTubeにあるので、話のネタになるだろうから聴いてみた。コレを知ったのはWIRED(日本版)の記事から。

オシレーターから出る音に適当にオートパンを効かせて、LFOで適当に波をつけただけな感じ。
無限音階っぽい箇所もある。
コレがダメなら、ノイズミュージックや音響派の方々が作る音楽は、カンザス州ではオールアウトということになる。




大抵の人は1分39秒くらいに出現するノイズ音にビックリするんだろうけど、どうにもツマミの不良から来るバリノイズの大音響版にしか聞こえない。
低周波で気持ちをダウナーにさせて(鎮めて)おいて、いきなりアレを聴くというのは、ハイになるというより、何が起きたかわからずビックリして目が覚める、といったところ。
あと、正直コレで10分は辛い。長くて5分だな。

ムリクリにコレのいい面を挙げてみると、「いい眠気覚ましがわり」になるということかな。カフェインの錠剤を飲むよりは健康的だろう。顔を洗って身体を動かすことに比べれば不健康だろうけど。

トドのつまりは、シンセサイザーが1台あればできる音だ。それに何回か聞いていると慣れちゃって、効き目は薄くなるんじゃないかな?

どうせやるなら、ホロフォニクスばりの立体音響効果も付けて欲しかった。
レコーディングの最中にミスで録音しちゃったけど、なんかゾクゾクとする箇所があるから、おもろいしアップしちゃう?みたいなノリかもしれないね。

ドラッグとしては肩透かしな出来。実験音楽としても手法が古すぎる。

ちなみに、常習性があり精神侵食、洗脳の道具としての麻薬音楽は、80年代の「花とゆめ」誌に連載されていた、「ブルーソネット(柴田昌弘)」に「Revo」として描かれている。(これはハードとソフトがグルになった上で効果があったようだが)
今回の「麻薬音楽」を聴いて、コレを真っ先に思い出しました。(笑)

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